金
市場は誤っている。実質金利の上昇圧力とリスクオン心理が、金の安全資産プレミアムを侵食している。10年物実質金利(DFII10)は2.63%で臨界値(2.75%)に接近し上昇圧力を受けており、新規失業保険申請件数(19.4万件)の堅調さはFRBの政策転換(ピボット)遅延を確定づける要因である。VIXの17.2という低水準は、市場が金の「危機ヘッジ」機能を不要と見なしていることを示唆し、これは金価格の過大評価(Overvaluation)を意味する。中央銀行による買い需要は既に価格に織り込まれており、実質金利の上昇が続く場合、金価格は3,800ドルの支持線を割り込む可能性が高い。